当店使用の自然薯についてご説明します
1.自然生(じねんじょう)の特徴
いも汁処 とろろ本丸で使っている山芋は【自然生】と呼ばれる山芋です。
古来より日本列島に自生するヤマノイモは希少な日本原産種の山芋です。
古代より日本人の健全を培ってきた自然生は、山の神から授かった健康パワーの宝庫です!
自然に生えるところから「自然生」(じねんじょう)と呼ばれ、「自然薯」(じねんじょ)は俗称と言えます。
自然生の地上部には、
蔓葉(つるは):初夏から夏にかけて周囲の木々に沿って繁茂する。秋に黄金色に黄葉になる。
零余子(むかご):自然生の子実。その期間の短さから幻の山菜と呼ばれる。
むかごはとっても栄養価が高く茹でたり、煎ったり、むかご御飯として美味しく食べれます。
自然生の地下部には、
根っこ:発芽点のある上部はカッパの頭と呼ばれる。
石ころ:石や硬土を避けながら大地の底へと伸びるために曲がりくねることも多い為、仙人の杖神秘の根っことも呼ばれます。
曲がりくねった自然生が本物の証。
2.自然生(じねんじょう)の栽培管理について
昔は松茸と自然生(自然薯)は栽培できないと言われてきました。
しかし近年、研究の結果自然生(自然薯)は生育に適した山土の中で環境をを上手に整えれば、育てられるようになり希少な天然資源保護となっています。
一口に「じねんじょう」(自然薯)と言ってもピンからキリまで。
当店では、天然に自生する多種多様なじねんじょう(自然薯)の中から、特別に品質の良い種類だけを厳選したものを使っております。
他所では味わえない風味と食感が当店の自慢ですが、
同時に美味しいじねんじょう(自然薯)ほど、環境変化に敏感で生育が難しいという特性も持ち合わせています。
年々の天候や作柄の表裏が大きく影響してしまいます。
当店では、そんな貴重なじねんじょう(自然薯)を一年間自然生とろろ料理を提供するにあたり、12ヶ月…1ヶ月…一週間…一日という単位にて大切に管理しています。
その管理体制を取ることによって、貴重な自然生を大切に使用してます。
3.自然生(自然薯)の本物の見分け方
じねんじょうの薄皮には風味が凝縮されています。
じねんじょう(自然薯)の皮は他の山芋とくらべて薄く、皮ごと食べれることが本物の証しともいえます。
一物全体を調理する古来からの日本食の醍醐味を考えれば、皮ごとの調理が、風味豊かで最適の味わい方です。
長芋や大和芋など市販の皮は厚く不味いのに対し、自然生は皮が薄く皮ごと食す事ができます。
皮に風味や栄養が一番詰まっているので薄皮ごと食べれるよう、当店では薄皮も一緒にすりおろしています。
すりおろして出てくるアクもまた機能性に富んだ植物の生命力です。
黒く変化するアクも本物の証しです。
強くネバるのも本物の証しです。
4.「自然生」は機能性成分が豊富なスーパーフードです。
近年に輸入された外来種の多くの野菜は、施肥や害虫の駆除用の農薬が必要となりますが、太古より日本の山野で自生してきた「自然生」は本来の野生パワーを持っているので無肥料・無農薬で育っています。
その自己防衛のためのポリフェノールなどの成分や過酷な環境で生き抜くための数多くの酵素・成分が地下の芋部とツルの肉芽のムカゴに蓄えられています。
この「自然生」を大事な糧として長い年月、生命をつないできた日本人の体質に合うのは言うまでもありまえん。「ソウルフード」であり、「スーパーフード」たる所以です。
豊かな生活とは贅沢をすることではないと思います。
手間と時間をかけつつ自然なものを自然に味わい、そしてゆっくりとじっくりと楽しむことのできる生活と思いませんか?それが身体にも心にも一番の栄養です。
人間本来の古来からの考え方を教えてくれるのが「自然生」(自然薯)かもしれません。
自然生の学名:ジャポニカ
自然生の英語名:ジャパニーズヤム